双姫 Ⅲ
蒼月side
おねぇちゃんが病院に居ると知って、
急いで来たのに病室には既に蓮斗達が居た。
『蒼月、亜蓮。
とりあえず蓮斗を引き剥がして〜……。』
うっとおしそうにしてるけど
力ずくで抜け出さないのは怪我のせい?
それとも嫌じゃないからかなぁ??(笑)
「ほらほら蓮斗!
朱羽にも話聞かなきゃいけないから
一旦離れましょうねぇ〜?」
亜蓮が引き剥がしに行ったのを見て、
視線をある人物に向ける。
「湊、女守ったんは偉いなぁ?
そんで自分守れたら文句ないんやけど〜(笑)」
「うるさい。
ゲーセンで遊んでた奴に言われたくない。」
平然と輪の中で笑う碧を疑いの目で見てしまう。
「蒼月がおねぇちゃんを守らなきゃ……。」
誰にも気付かれないように呟いた。
蒼月sideEND