双姫 Ⅲ


『あー……今日も駄目だったね。』


ドサッ!


家に帰り、ベッドにダイブする。


「あんなに早く帰って何してるんだろぉ?」


いつも「用事がある」って帰るもんね。
組関係……とか??


「おねぇちゃん、お父さんに相談する?」


『それで抗争にでもなったら洒落になんない。

私達の事を言ってるかは定かじゃないし、
もしかしたら他の人達の事かも。』


組の跡継ぎならありえるかもしれない。


「もし、蒼月達の事だったら…?」


『……その為に探ってるんじゃない。
証拠を掴んだらお父さんに言うの。』


友達を疑うなんてこんなに苦しいんだ。


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