双姫 Ⅲ


「碧……?」


「え?碧が居たのぉ!?でも、高校正反対……。」


不思議がる蓮斗と亜蓮。


「おねぇちゃん……。」


『話そう?もう、隠す必要が無くなった…。』


蒼月が頷き、静かに話し始めた。


「おねぇちゃんと湊が襲われた日。

蒼月はおねぇちゃんに電話する為に
静かな所に行ったんだけど、
その時…碧が誰かと電話してるの聞いて……。

「始末しろ」って言ってたぁッ!!」


『……私と蒼月は碧が黒幕だと思ってるの。』


「は……?何言ってんだよ!!」


「碧が?そんな訳ないじゃん!
きっと、組の方の話なんじゃないの!?」


私もそう思った、いや…思いたかった。


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