双姫 Ⅲ
碧side
「♪〜♪♪〜〜♪♪〜♪〜♪」
「随分とご機嫌ですね?
全てバレてしまったというのに。」
補佐を務める男が
蓮斗に殴られた頬に湿布を貼る。
めっさ痛いわ〜……。
「分かっとらんなぁ?
こーゆうのはバレてからが楽しぃんや。」
「……相変わらずですね。
そういう所は組長とソックリです。」
「親父と一緒にすんなや。」
ギロりと睨み黙らせる。
「……申し訳ありません。
話が変わりますが、例の件。
無事に完了出来た様です。
それと、組も動き始めたようで……。」
「お!その報告を待っとったんや!!
今更動き出したんか?
相変わらず難儀やなぁ〜(笑)
そんなんやから拉致られるんやで?
まぁ、えぇーわ。
お客サンは丁重に扱いーよ?」
「承知しております…それでは。」
礼をし、部屋を出て行く背中を見送り
「さぁ〜て…こっからが本番や。」
パソコンに向き直った。
碧sideEND