双姫 Ⅲ
「『ただいま〜……。』」
「姉ちゃん!うわっ!何その顔!!」
人の顔見て叫ぶとは失礼な弟。
帰りは蓮斗達に送って無事に帰る事が出来た。
『天空、お父さんとお母さんは?』
リビングには天空だけで二人の姿は無い。
「なんか急ぎの集会が入ったみたい。
お父さんもお母さんも凄い慌ててた!!」
『……集会?』
もしかして、碧が関係してる?
「天空…『飯嶌組』について何か知ってるぅ?」
「え?『樺沢組』に並ぶ組だよ??
でも、集会に一度も来ないんだよな〜。」
『その組の次期組長が『双神』に居たのよ。』
もう出て行ったけど。
「僕も会ってみたい!」
『そう、だね……。』
その次期組長である碧が
『敵だ』なんて言えなかった。