双姫 Ⅲ
『疾風さん…私も分からないんです。
信じたくなくて、でもッ。』
〈……『双神』で何かあった様だね。〉
『ッ!?』
〈…そうか。
朱羽ちゃん、何かあっても無茶はしない事。
蓮斗達にもそう言っておいてくれ。〉
そう言って疾風さんは電話を切ってしまった。
「おねぇちゃん……。」
『蒼月…。』
いつの間に起きたのか
蒼月が不安そうな顔をしている。
『……行こう。』
颯真を助けに、碧を止めに。
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