双姫 Ⅲ
「類が教えたの!?」
「うん♪」
「ちょっと「うん♪」じゃないでしょ!
まだ小さいのに変な事吹き込まないで!」
お母さんがご立腹だ。
でも、怒ってるお父さんには敵わない。
「それで?東条と何をしてたのかな。」
出た、お父さんの尋問。
「だ、だから出所したら「会いに来る」って…。」
あんなに歯向かってたお母さんも
これには身を縮ませる。
「それに中に入れるなんて…。
もし何かあったらどうするつもりだった?」
『お父さん、入れたのは蒼月だよ。』
「ごめんなさぁ〜い。
だって、お母さんの名前知ってたからぁ…。」
念の為、助け舟を出してみた。