双姫 Ⅲ
そして、次々と『双姫』の存在は
私の心を踏み荒らして行く。
「皆ぁ〜!
僕と蓮斗から重大報告であります♪♪」
「女に惚れた。」
「うぇーーー!!!???
れーちゃんとあーちゃんが!!??」
「へぇ〜?
蓮斗と亜蓮を落とす女が居たなんて。
今度俺にも紹介してよ。」
「湊に紹介すると女盗られるから嫌やわ〜。」
そして、その二人が
『私は樺沢 朱羽です。』
「樺沢 蒼月でぇ〜す♪」
『双姫』の娘だったなんてね。
「…これからよろしくね?」
誰も、気付かない。
私の気持ちに…誰も。