双姫 Ⅲ
類side
「これで…終わった。」
もう、朱音を苦しめる者は居ない。
「それにしても錦と真綺ちゃんよね?
どことなく似てるわ。」
「俺の自慢の妹だからな。」
「え、錦ってシスコン?」
俺の心配を他所に笑う姿を見て、
安堵と共に呆れに似た感情になる。
「朱羽、蒼月。
あの子とちゃんと話し合うんだぞ?」
『「うん!」』
俺の言葉を聞いて輪の中に入って行く。
あの調子なら大丈夫だろ。
「類。」
振り向くと玲達も安心しきった表情をしている。
「無事に終わりましたね。」
「あぁ。」
「にしても朱音って凄いよねぇ〜!
簡単に許しちゃうんだもん!!」
ゴスッ!!
「んな訳ねぇーだろ!」
義兄さん…芦喜さん白目むいてます。