双姫 Ⅲ
「『神崎組』組長なら俺だが?」
そう言ったのは、紘叔父さんだった。
「お、お前…が?」
カタカタと豹柄男の手が震え出した。
「それと元『神龍』総長。
ここに居る奴らはその幹部と『双覇』全員。
そして、『双姫』が居る。」
『『双姫』って伝説の…?』
「確か、消えたって噂があったよねぇ…?」
私達が産まれる前の話なのに今でも
『双姫』『神龍』『双覇』
このワードを耳にする。
でも、『双姫』は消えたって言われていた。