双姫 Ⅲ
「サッサと降参しなさい。
良い大人が見苦しいわよ。」
「相変わらず容赦ないねぇ〜♪」
「それが朱音だろ?」
「違いねぇ!」
ケラケラと
櫻坂さん、神田さん、赤羽さんが笑っている。
「ク、クソッ!!」
カシャン!
豹柄男は大人しく拳銃を捨てた。
「李樹、二人をお願い。
類はアイツを片付けて。」
「分かってる。」
「分かりました。」
お父さんと的場さんが階段を上がって来る。
「おい、来い。」
お父さんは豹柄男を掴んで降りていく。
「朱羽さん、蒼月さん無事ですか?」
『は、はい。』
「ちょっと手足痛いぃ…。」
ロープで縛られて、痕になっていた。