双姫 Ⅲ
『なんで…謝るの?』
「類と約束してたの。
貴女達にはこんな目に合わせない様に
私達の過去を話さなかった。
でも、それが裏目に出たわね…。」
「じゃあ、蒼月達が探りを入れても
教えてくれなかったのは守る為だったんだぁ。」
確かに怖かったし、危険だった。
「それに親がヤクザだと知ったら
失望すると思ったからな。
それなら、知らない方が幸せだと判断した。」
お母さんとお父さんは俯いている。
でも、私達は
『「プッ!アハハハ!!!!」』
「「!?」」
声を出して笑った。
お母さんもお父さんもビックリしてる。
『過去に何があっても私達の親は』
「お母さんとお父さんだけだよぉ〜♪」
両手を広げて、涙を流す両親を抱き締めた。
『お母さん、お父さん…大好き!!』
私達の両親が隠してた『秘密』は
家族の『絆』を深めてくれた。