双姫 Ⅲ
「これはどういう事かしら。
娘達が見事な踵落としをするなんて…。」
「さ、さぁな〜?何故かな〜?アハハ……(焦)」
ジリジリと紘叔父さんに近付くお母さん。
「知らばっくれんなよ、クソ『天龍』
お前しか居ねぇだろーが。」
お、お母さんの顔が!般若に見える!!
「ざ、残念でした!!
もう『天龍』じゃないもんな!」
そして、見苦しい言い訳をする紘叔父さん。
『あんな事言ったら…。』
「ヤバいよねぇ〜?」
「…天国に逝きたいようね。
あっちで蒼空に会ったらよろしく言っといて?」
笑ってるのに言ってる事は恐ろしい。
「す、すみませんでしたぁー!!!
もう教えないから!な!?」
『えー?
「回し蹴り教える」って言ったのに。』
「そーだそーだぁ!」
実は紘叔父さんとの稽古は楽しみでもある。
痴漢とか撃退出来るし。