双姫 Ⅲ
朱音side
『お母さん!これからはもっと話して!』
「うんうん!」
軽蔑されるかと思っていた。
少しは私の過去を聞いてる筈なのに
理解してくれようとする。
「私は…幸せ者ね……。」
『「……?」』
きょとんとする娘達が可愛くて抱き締める。
「朱羽、蒼月…愛してるわ。」
『きゅ、急に何言ってんの/////』
「蒼月も愛してるぅ〜♪♪」
ギューギューと抱き締めていると、
「……俺は?」
『お母さん、お父さんが拗ねてる(笑)』
「うわぁ〜!娘にヤキモチぃ〜~??
お父さんは家で一人占めするから駄目ぇ!」
『そうそう!たまにはお母さん譲ってよ!』
「朱音は俺のだ、離れろ。」
『「やなこったーー!!」』
私を取り合う娘と類。
もう、幸せ過ぎて涙が出そうだった。
朱音sideEND