双姫 Ⅲ


「無茶ばっかりするのは変わらないな…。」


「類は心配し過ぎだよ。
私の周りには心配症がいっぱい居るんだから。」


逆に心配するなと言う方が無理な気が…。


「それにしても、その格好は何?」


「…………えーっとこれはですね…。」


お母さんの格好をガン見するお父さん。

今日の仕事はモデルだった筈。
ドレスって事はそのままここに来た事になる。


赤の超ミニのドレス。
高いピンヒール履いてるのに良く動けたよね…。


「今日は嫌いなデスクワークじゃなかった?」


「あ、え、うぅ……。」


どうやらお父さんに
嘘をついて撮影に行ったらしい。


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