双姫 Ⅲ
「まさか、またモデルの仕事を引き受けた?」
「……えへ♪」
「朱音…「えへ♪」じゃない。
「もうしない」って言っただろ?
『双姫』として行動しないとも言ったよな。」
お、お父さんが怒ってる。
怒ると口が悪くなるんだよね……。
「だって、星蘭社長が…。」
「あの女社長、余計な事ばっかりするな。
釘差しとくか…。」
「こ、これは仕事なんだよ!?」
『そうそう、仕事なんだから。
断ったらお母さんの評価下がっちゃうよ?』
責められるお母さんが可哀想に見えて、
さり気なく加わった。