双姫 Ⅲ
「おせぇよ、親父。」
ドカッ!
「そうそう♪
ずっと呼ばれるの待ってたのに!!」
メキッ!
「俺は呼ばれずとも行こうと思ったけどな。」
「おい、蓮斗。親に対して口が悪いぞ。」
一応双子なんだが、
朱羽と蒼月みたいに瓜二つじゃない。
俗に言う『二卵性』って事だな。
「あ?俺は親父に似たんだろ。」
「僕は母さんだね!」
聞いて分かる通り、
口が悪いのが蓮斗でほんわかしてんのか亜蓮。
どっちが兄だと思う?
なんと亜蓮なんだよな。
周りは「蓮斗!」って迷わず言い切るけど。
「よし、亜蓮と蓮斗が揃ったな!!
『双神』総長、副総長の実力を見てやる!
盛大に暴れろ!!」
「「了解!!」」
息子達も加わって俺らの勢いが増した。
元双覇・神龍・双神sideEND