双姫 Ⅲ
『お母さん?入るよ。』
ガチャ…
暗い寝室にゆっくり入る。
「朱羽…?蒼月……??」
「お母さん、大丈夫ぅ〜?」
ベッドにはシーツを纏うお母さんの姿。
「娘の前でこんな格好…。
恥ずかしくてもう生きていけない!」
『今更だって…。』
「今回は早かったねぇ〜!
明日仕事って言ったからかなぁ?」
普段ならもっと長い時間閉じ込められるもんね。
「これは内緒にしててね。
明日仕事って言うのはモデルの仕事なの…。」
「えぇ!?それバレたらヤバいよぉ!!??」
『お母さん、断ったら?
またお父さんに乱入されたいなら別だけど。』
私の言葉にお母さんは少し怯んだ。