双姫 Ⅲ
朱音side
「全く…紘にぃは!」
人をどれだけ超人扱いすれば良いのよ!!
『お母さん、私はカッコいいと思うよ!』
「蒼月もぉ♪♪」
娘達には「カッコいい」と言われてしまった。
これは…喜ぶべきなのかしら……??
なんとも複雑な感情なのですが(笑)
『それにしても減らない!
どっから湧いて出て来んの!!??』
「蒼月、もうクタクタぁ〜(涙)」
そう言いながらも男共を
バタバタと倒している朱羽と蒼月。
二人は背中合わせに喧嘩をしている。
それが何故だか嬉しく思えた。
「姉妹想いは私の血…いや、どっちもかな…?」
トン…
私の背中にも違う体温が触れた。
「俺と朱音の娘だからね。」
「……そうね。
それじゃあ、サッサと終わらせますか!」
類に背中を預け、再度構え直した。
朱音sideEND