初恋は叶わない
更衣室で水着に着替えながらも、

私の心の中はどんどん議論を続けてる。

夏休み直前の昼休み、

お弁当食べながらみかとゆうき、

なっちゃんと4人でで話してたこと、思い出したりして。

(フリーなのは私となっちゃんだけだけど)

いつものことだけど、

みんながカレor好きなコの話してても、

何か、イマイチノれない私。

「早川とつき合っちゃえば?

かりんってば、あんなに仲イイんだからさ」

なんて、勝手に進められる強引な話にも、

全然気分は盛り上がっていかず。

「えーっ。別に、フツーだよ。だいたい、

好きだなんてあたし一言も言ってないし・・・」

って反論したら、すかさずゆうきが、

「前から聞きたかったんだけどさ、かりんは、

ホントは修ちゃんのことが好きなんじゃないの?」

「あ、あたしも怪しいと思ってたんだ-」

「ちょっとなんでそうなるの?ゆうき!

なっちゃんも、違うからね!

修ちゃんは、そりゃちっちゃい時から、

ずっと好きだけど、ただ憧れてるだけだよ。

つきあうとか、そぉゆう好きじゃないんだから。

変なこと言わないで!」

あ、ちょっと強く言い過ぎちゃったかな。

なんかみんなしぃんとしちゃってるんだけど。

って、反省しかけてたら、

「そんなに強く否定されると、」

ますます疑いたくなっちゃうよねぇ」

って、全然堪えてなくって。

それどころか、

みんなゆうきの意見にうんうんって頷いてたし。

なんで、そうなるわけ?私の話、聞いてた?
< 31 / 159 >

この作品をシェア

pagetop