初恋は叶わない
あまりにタイムリーすぎる名前。
動揺しすぎてボタンに触れてしまった。
ホント、ドジだなぁ、私。
「もしもし?あれ?おーい、もしもーし?」
聞こえてきた修ちゃんの声が、
いつもと変わらないのにホッとしながらも、
どういうテンションで出ればいいのか、
考えがまとまらない。
とりあえず、
「もしもし?」
とだけ言って相手の出方を見る。
「あ、かりん?お前今、家にいるんだろ?」
「う、うん」
「んじゃ、すぐ表出て来いよ!3分な!」
「え?ちょ、…修ちゃん?」
「昨日の戸じまりのお礼だよっ!
せっかく俺様がケーキでもパフェでも、
奢ってやろうって言ってんだぞ、
まさか断ろうってんじゃないだろうな」
「えー!だって晩御飯、」
「俺はもういつでも出れるから、
あ、バイク乗るから、スカートやめとけよ!」
「ちょっ、修ちゃんっ…、」
プツッという音がしたと思ったら、
すでに切られてしまっていた。
自分の言いたいことだけ言って、なんつー一方的な。
そこにいつもの修ちゃんらしくない、
ちょっとした違和感を感じた。
やっぱり向こうも気まずいのだろうか。
強引にでも私を連れ出そうとしているのかもしれない。
こういうのは日が空いてしまうと、
余計にぎくしゃくしてしまうものだから。
動揺しすぎてボタンに触れてしまった。
ホント、ドジだなぁ、私。
「もしもし?あれ?おーい、もしもーし?」
聞こえてきた修ちゃんの声が、
いつもと変わらないのにホッとしながらも、
どういうテンションで出ればいいのか、
考えがまとまらない。
とりあえず、
「もしもし?」
とだけ言って相手の出方を見る。
「あ、かりん?お前今、家にいるんだろ?」
「う、うん」
「んじゃ、すぐ表出て来いよ!3分な!」
「え?ちょ、…修ちゃん?」
「昨日の戸じまりのお礼だよっ!
せっかく俺様がケーキでもパフェでも、
奢ってやろうって言ってんだぞ、
まさか断ろうってんじゃないだろうな」
「えー!だって晩御飯、」
「俺はもういつでも出れるから、
あ、バイク乗るから、スカートやめとけよ!」
「ちょっ、修ちゃんっ…、」
プツッという音がしたと思ったら、
すでに切られてしまっていた。
自分の言いたいことだけ言って、なんつー一方的な。
そこにいつもの修ちゃんらしくない、
ちょっとした違和感を感じた。
やっぱり向こうも気まずいのだろうか。
強引にでも私を連れ出そうとしているのかもしれない。
こういうのは日が空いてしまうと、
余計にぎくしゃくしてしまうものだから。