儚い瞳の守り人
「デメリットは?」
「うーんそうだな。何で強い奴を集めてるのかは知らんがNo.1にならないと無双会のメンバーをを貸し出せないことだな」
そんなのデメリットとも言えない。当然のことだ。
「疑い深い性格のようだから一応言っておくが俺は会をまとめるやつを探していてなぁ。お前にはその強さもカリスマ性も持ち合わせているとこの俺が判断した」
その人は自分の目に狂いはないと確信しているかのような自信ありげな表情で、ニカっと歯を出して笑ってみせる。
あぁ……無理だ。
俺はその時、長には一生敵わない気がした。
「お受けします」
全て分かっていたように、大きく頷いた長は俺を無双会に連れて行った。
そこから一段と努力して無双会のトップに勝ったのはまた別の話だ。
「今日は何かあったのか?」
「いや、休みだったので新しい拠点もできたって聞きましたし顔を出そうかと」
『おぉ、そういうことか』と言って長は14階のフロアを案内してくれた。