儚い瞳の守り人


「自己紹介が遅れてすみません。山川 亜紀(ヤマカワ アキ)、皇成学園大学の学生です。

萊斗とは仲良くさせてもらっていて、今回は俺も含め危険な状況に陥ってしまったので、萊斗と一緒にここに来させていただきました」


「同じく北条 鷹(ホウジョウ タカ)です。わたしも亜紀と同じような理由で、ここにいます。ご迷惑をおかけしてしまって、すみません」


2人はしっかりと頭を下げていた。

こういう光景を見ると、あぁ2人は大人だなって感じる。


「じゃあ俺も改めて。この会のNo.2の飯月と言います。多分年はそんなにお2人と変わらないかな」

次々と自然な流れで自己紹介を続いていった。


「花枝 蓬(ハナエダ ヨモギ)。高校生です。萊はわたしの護衛してくれています」


「失礼します」

お互いしっかりと自己紹介をした所で、戸が開いて女の人がお茶をお盆に乗せて持ってくる。


そして1人ずつ音も聞こえないほど丁寧に、わたしたちの前に湯のみを置いていった。

< 86 / 94 >

この作品をシェア

pagetop