儚い瞳の守り人
「自己紹介が遅れてすみません。山川 亜紀(ヤマカワ アキ)、皇成学園大学の学生です。
萊斗とは仲良くさせてもらっていて、今回は俺も含め危険な状況に陥ってしまったので、萊斗と一緒にここに来させていただきました」
「同じく北条 鷹(ホウジョウ タカ)です。わたしも亜紀と同じような理由で、ここにいます。ご迷惑をおかけしてしまって、すみません」
2人はしっかりと頭を下げていた。
こういう光景を見ると、あぁ2人は大人だなって感じる。
「じゃあ俺も改めて。この会のNo.2の飯月と言います。多分年はそんなにお2人と変わらないかな」
次々と自然な流れで自己紹介を続いていった。
「花枝 蓬(ハナエダ ヨモギ)。高校生です。萊はわたしの護衛してくれています」
「失礼します」
お互いしっかりと自己紹介をした所で、戸が開いて女の人がお茶をお盆に乗せて持ってくる。
そして1人ずつ音も聞こえないほど丁寧に、わたしたちの前に湯のみを置いていった。