儚い瞳の守り人


近くのショッピングセンターに向かう最中、奏愛さんはわたしたちが飽きないように色々な話をしてくれた。

最初の印象は目力が強い怖そうだったけど、やっぱり人は見た目じゃない。


鷹姉もそんな奏愛さんに気を許してきたのか楽しそうに喋っている。



「奏愛さんって色んな資格持ってるんですねー。自立した女性って感じで憧れるなぁ」


「そんなことないよ?わたしはただやりたいことがひとつに決まらなくて色んなことに手を出してるだけ。

この年で定職がないっていうのもかなりヤバイ状況だったのよ」


「へぇー。ちなみにおいくつですか?」

「こらっ。いくら女の子でも女性には年を聞かないのが礼儀」


冗談っぽく鷹姉を嗜める奏愛さんはやっぱり大人。


「さっ着いたよ。まずは下着ね…それから服と……」

「服は買わなくて大丈夫です‼︎」


ここぞとばかりに今まで黙りだったわたしが口を開くと、奏愛さんは目をぱちくりと瞬きさせる。


制服は洗濯すれば何回も着れるし、迷惑は必要最低限に抑えたい。

< 94 / 94 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

大嫌いなアイツ〜幼馴染は今日も私を〜
春の猫/著

総文字数/24,882

恋愛(純愛)82ページ

表紙を見る
一生に二度の初恋を『あなたへ』
春の猫/著

総文字数/90,225

恋愛(純愛)215ページ

表紙を見る
壁ドン……しちゃいました!?
春の猫/著

総文字数/2,723

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop