キミはまぼろしの婚約者
彼の整った横顔を見つめながらぼーっと考えていた私は、ふるふると小さく首を振る。
ダメダメ、今日はそういうことは考えないで楽しまなきゃ!
私達は、ただの高校の友達なんだから。
そう思考を切り替えて、たくさんの笑い声が溢れる、にぎやかな園の中を歩いた。
空いている健全な(?)アトラクションに少しだけ乗り、フードコートでお昼ご飯を食べた。
なんだかダブルデートをしているような気分を味わえて、私は結構満喫しちゃっている。
皆、律ともすっかり仲良くなれているし、今日のこの計画はとりあえず成功かも。
その後もぶらぶらと園の中を歩いていると、なにやらひっそりとたたずむ古びたお屋敷のような建物を発見。
……これは、まさか。
「あ! あったよ~。遊園地といえばコレだよね、お化け屋敷!」
ありさは意気揚々と言うけど、私はギクリとしていた。
お化け屋敷は大の苦手なんだってー!
顔を引きつらせて固まる私に気付かず、ありさとキョウはそっちに向かいながら話し続ける。
ダメダメ、今日はそういうことは考えないで楽しまなきゃ!
私達は、ただの高校の友達なんだから。
そう思考を切り替えて、たくさんの笑い声が溢れる、にぎやかな園の中を歩いた。
空いている健全な(?)アトラクションに少しだけ乗り、フードコートでお昼ご飯を食べた。
なんだかダブルデートをしているような気分を味わえて、私は結構満喫しちゃっている。
皆、律ともすっかり仲良くなれているし、今日のこの計画はとりあえず成功かも。
その後もぶらぶらと園の中を歩いていると、なにやらひっそりとたたずむ古びたお屋敷のような建物を発見。
……これは、まさか。
「あ! あったよ~。遊園地といえばコレだよね、お化け屋敷!」
ありさは意気揚々と言うけど、私はギクリとしていた。
お化け屋敷は大の苦手なんだってー!
顔を引きつらせて固まる私に気付かず、ありさとキョウはそっちに向かいながら話し続ける。