冒頭の手紙から切ない展開を予感させられ、はらはらしながら小夜と律の再会を見守りました。
律にはきっと何か事情があるんだろう。でも、大好きだった彼女を遠ざけるほどの事情って……?と、色々予想しながらページを捲り、真実が明らかになったときには、律の気持ちもなんとなくわかる気がしました。
迷惑をかけることをわかっていながら、甘えるのって、難しい。それは大切な人相手ならなおさら。
でも、律にも小夜にも本当に素敵な仲間たちがいて、彼の心をみんなで一緒になって溶かす、そのあたたかさに感動しました。
これから訪れるつらい現実も、二人ならきっと手を取り合って乗り越えられる。
そう強く信じさせてくれるラストは、切ないけれど愛にあふれています。
悲しいだけじゃない、あたたかい涙を流したい方は、是非。