mermaid princess~人魚姫の恋~
海斗くんが車を走らせる。
窓から見える景色が、東京と違って、沖縄に来たんだなと実感。
風が気持ちいい。
「ねぇー海。今日は暇なの?」
「おかげさまで。大学は午前中だけだったし、バイトは休み」
「じゃあ、運転手よろしくね。お昼はおごるから」
「やっぱりな。律姉が頼むから変だと思ったんだよ」
「いいじゃない。たまには」
「…たまにはね。この前は誰かさんのせいで、東京に引っ張られそうになったしな?」
と海斗くん。