mermaid princess~人魚姫の恋~

「心配?」

「部屋は同性同士で組むから」

「え?」

「あ、海と一緒がいい?」

「…な、何を言ってるの…綾子さんったら」

顔が一気に真っ赤になったのが、自分でも解る。

真っ赤な顔を隠すように、コーヒーカップに視線を落とした。

「冗談よ」

と言って、綾子さんがクスクスと笑いだした。

「…もう」

「ごめん。ごめん」

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