mermaid princess~人魚姫の恋~
2人だけの夜
海斗くんにお姫様抱っこされて、着いた所は私の部屋。
海斗くんは私をベッドに優しく下ろすと、両手を私の肩の上に置いて、私を見つめる。
ニコッと微笑むと、ゆっくり口を開いた。
「…莉奈、質問に答えて。
何で上原が出てきたの?
上原に何か言われたのか?」
「…うん」
「何て?」
「…言えない」
「莉奈」
「…海斗くんが」
「オレが?」
「…海斗くんが私に優しくするのは、私が芸能人だからだって」