mermaid princess~人魚姫の恋~
(海斗くんに抱きしめられている…)
そしてキスされて、抱か…考えただけで、恥ずかしくなってきた。
顔も熱いし。
夢の続きを思いだしてしまった見たいで…
「莉奈さん?」
黙ってしまった私の顔を、覗き込む海斗くん。
「どうした?」
「…む、難しいなぁと思って」
慌ててついた嘘。
「ん…じゃあ眼を閉じて」
と海斗くん。
「うん」
ゆっくり眼を閉じると、海斗くんの大きな手が、私の髪の毛に触れた。