mermaid princess~人魚姫の恋~
想像と期待
「…海斗く…」
「想像して。莉奈さんが好きなヤツ」
と私の耳元で甘い声が響く。
海斗くんの大きな手が、髪の毛に触れているだけなのに、胸のドキドキは激しくて、より私を熱くさせる。
「イヤだったら…」
「…大…丈夫」
海斗くんの右手が、私の頬に触れて…
そこから順番に私の、おでこ、眼、頬を指先で触れた。
そして私の唇に指をそえる。
眼を閉じているから、何も見えないんだけど、海斗くんに触れられている部分が熱い…