ドSな生徒会長に捕まりました
挙動不審になりつつも、なんとか意識を保った。
「ちょうど1人抜けてしまったし……生徒会で働いて鍛えれば、
彼女もきっとダメじゃなくなるはずです」
1人抜けたって……なんで?
気になるとこだけど、そこはぐっと我慢。
その前に、私のこと、ダメ、って……。
そんなにダメな子で有名なの?私。
だからって、先輩で学校のリーダー格の人に言われるの、さすがに傷つく。
しょんぼり肩を落としてると、生徒会長さんはゆっくり近づいて、
先生に聞こえないようになのか、コソッと耳打ちした。
「大丈夫。……君、頑張れば、先生のことも見返せるよ。絶対ダメな子って言われなくなる。
僕は、そのためのお手伝いをしたいだけなんだ。……だから、入ってくれる?
────生徒会に」