ドSな生徒会長に捕まりました
「今日をもって、私、望月 凪流は、生徒会補佐を辞退します」
はっきりと、そう言ってやった。
それから、くるりと背を向けて、上履きを鳴らしながら立ち去った。
後ろで、生徒会長が何か言った気がしたけど、無視。
もう『ダメな子』でいい。
だって、生徒会長直々にそう言われちゃったし。
だったら、ここはいさぎよく辞めてやる。
ごめんね、圭介くん。
続けて欲しいって言ってくれたけど、私にはもう無理。
固く決意して、カバンが置いてある教室へと向かった。