早朝のシンデレラ
「うわぁ!」

としか言い様のない豪邸が目の前にはあったんだ。

シンデレラのお城みたい!

いや、シンデレラのお城よりも豪華な、家とは言えない家。

此処に1週間も住めるの?

現実が信じられなくて、思わず頬をひっぱたいてしまった。

「痛っ!」

あ、

現実だった。痛いから‼

「お嬢様、どうされましたか?」

「いや、なんでもありません。」

これ以上メイドさんに迷惑かけないようにしなきゃ!

「ではお嬢様、中に入ります。」

「は、はい。」

2人の間に緊張した空気が流れる。

私は、メイドさんが開けてくれた扉の先にある、お城…じゃなくて未来山家に足を踏み入れた…
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