あの日の僕ら
1話,出会い
はああぁ落ち着けえぇ自分………
僕の名前は『池上ショウタ』先日蓮野菊町に引っ越してきて、小池小学校に転入する事になり、今日が登校初日になるわけでして………
今、これから勉強する所になる6年3組のドアがなかなか開けられない状態に陥ってます。
「うわああぁ…サラーっとドア開けて遥香小学校から来ました池上ショウタですーっ!て言えば済む話なのにドア開けれないいいい…」
ドアの前に立ってから軽く10分は経過してるだろうか、そろそろ開けないと非常にマズイスタートを切ることになる…
………よし…ドア開けるぞ!!!!自分!!!!いざ!!!
――ガラララッ――
よっし!開けたぞ…次は自己紹介…落ち着け…さっき何回も練習したでしょ僕!!!!!!とにかく冷静になって…
「はっ初めまして…いいぃっ池上…ショウタって…」
「はーいちょっといですかー!」
「はっはひ!?!?!?」
うわああああああぁ初っ端から何情けない声出してんだ自分!!はひって何!?はひって!!!
「えーっと!声が小さくて全然聞こえなガッ」
(ええええええええええ何!?!?何この光景!?!?急に男の子の顔が机に突っ込んだと思ったら女の子が頭抑えてる!?!?)
「あんた少し黙ってろや……あっ!このゴミクズの事は気にしなくて良いから、自己紹介進めてっ!」
えええええいやいやいやこんな笑顔で言われてもね!?進めるものも進められないよ!?!?!?でっでも取り敢えず進めなきゃ…
「池上ショウタって言います!よろしくお願いします!」
…決まった…何とか切り抜けられた…と言っともただの自己紹介にしか過ぎないことだけど…
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