消えた宝もの
「・・・ただいまー」
疲れ切ったリーマンのような、
力のない声。
「あっおかえり。
早かったね。」
「そー・・・
別にいいじゃん・・・」
私はボソっと言った。
「またそんなこと言って。
ほらちゃんと支度してからゴロゴロしなさい。
いっつもいっつも
すぐぐーたらして、
なーーーーーんにもしないんだから。」
(・・・また始まった。
まじうぜー)
私の母親。
私のストレスの源の1つ。
そして・・・すごくうざい。