社内恋愛症候群~イジワル同期の甘い素顔~
「佐山課長、今お時間よろしいでしょうか?」
「なんだ?」
珍しく、すぐに話を聞く姿勢をみせてくれたことに、少し安堵した。
「先日の聖学園の件、申し訳ありませんでした」
私は大きく頭を下げて、そのまま話を続ける。
「自分のことしか考えずに、頑なに担当することにこだわったこと、今では間違いだと気がつきました。担当替えがあったおかげで、お客様にも最善の提案をすることができました」
「そうか」
佐山課長は私の話を遮ることなく聞いてくれていた。私は顔をあげて目を見て話す。
「自分のたりないところも自覚できました。生意気に意見してすみませんでした」
私はもう一度頭を下げた。そんな私に、「コホン」という佐山課長の咳払いが聞こえた。
「わかってくれたならいい。顔をあげなさい」
「はい」
顔をあげると、目が合った。しかしすぐに気まずそうにそらされる。
「いや、あー。私も悪かった、もうすこし言葉に気をつけるようにする。滝本には期待しているから、これからも頑張ってほしい」
一気に言われた内容に正直驚いて、言葉に詰まった。まさか、そんな言葉がもらえるとは思っていなかったから。
「ありがとうございます! 頑張ります」
「わかたなら、席に戻ってさっさと仕事しなさい」
いつもどおりの佐山課長に戻ってしまったが、私は嬉しくて浮き足立つ気持ちを抑えられなかった。
「なんだ?」
珍しく、すぐに話を聞く姿勢をみせてくれたことに、少し安堵した。
「先日の聖学園の件、申し訳ありませんでした」
私は大きく頭を下げて、そのまま話を続ける。
「自分のことしか考えずに、頑なに担当することにこだわったこと、今では間違いだと気がつきました。担当替えがあったおかげで、お客様にも最善の提案をすることができました」
「そうか」
佐山課長は私の話を遮ることなく聞いてくれていた。私は顔をあげて目を見て話す。
「自分のたりないところも自覚できました。生意気に意見してすみませんでした」
私はもう一度頭を下げた。そんな私に、「コホン」という佐山課長の咳払いが聞こえた。
「わかってくれたならいい。顔をあげなさい」
「はい」
顔をあげると、目が合った。しかしすぐに気まずそうにそらされる。
「いや、あー。私も悪かった、もうすこし言葉に気をつけるようにする。滝本には期待しているから、これからも頑張ってほしい」
一気に言われた内容に正直驚いて、言葉に詰まった。まさか、そんな言葉がもらえるとは思っていなかったから。
「ありがとうございます! 頑張ります」
「わかたなら、席に戻ってさっさと仕事しなさい」
いつもどおりの佐山課長に戻ってしまったが、私は嬉しくて浮き足立つ気持ちを抑えられなかった。