今夜、君にラブロマンスをささげよう。

「七瀬さん、いったいどうしたんだい?」

 勢いよく志月先輩に突っ込んでも倒れないなんて……。

 志月先輩はやっぱり強くて凛々しい人だ。



 それにそれに、わたしの背中を支えてくれるその腕がとても力強くて、胸がドキドキする。



「ああうっ、純真な伊万里が変わっていくぅうう……」

「誤解を招くような発言はやめろ、ヘンタイ!」


 神流ちゃんと聡ちゃんの声がみんなのざわめきと一緒に聞こえたけれど、今はそんなものに構(かま)っている暇(ひま)なんてない。


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