今夜、君にラブロマンスをささげよう。
美しい花をこよなく愛するロップが惹(ひ)かれた花なのだ。
おそらく彼女の花は愛情を注がれているに違いない。
俺が頷けば、先ほどまで滝のような涙を流していたロップは満面の笑みを浮かべ、七瀬さんの肩に止まった。
どうやらロップは七瀬さんのことがとても気に入ったようだ。
「そうなのでしゅ! 伊万里姫が育てた花は伊万里姫そのものと言っても過言でないほどにとても可憐で……」
「なるほど? それでロップは寄り道をしてしまったのか」