今夜、君にラブロマンスをささげよう。
もちろん、背が低くて小学生にも間違われるこのわたしが恋人なんているわけがない。
こんなわたしに恋人が現れるはずもないと、恋も諦めてきた。
幸か不幸か、魅力のないわたしには男子なんて誰も近づこうとしない。
というよりも、わたしより志月先輩の方が好きな人やお付き合いしている人がいるんじゃないかな。
訊ねようと口を開くと、彼はニッコリ笑って、「じゃあ、よろしくお願いします」って言われてしまった。
「…………っつ」
わたしはまた、人様に迷惑をかけてしまった。