今夜、君にラブロマンスをささげよう。
第一話~大変です! 若様を押し倒しちゃいました。
やらかしましたごめんなさい。**side:伊万里
☆
「伊万里、あんたの王子様がお迎えに来たよ」
教室の廊下側のドア横からそう言ったのはわたし、七瀬 伊万里の中学時代からの友だち、森本 神流ちゃん。
彼女は鈍くさいわたしとは違って運動神経抜群な女の子。
大きくて二重の目は可愛らしいのに凛々しく見えちゃうのはきっと髪の毛が短いからだと思う。
襟足まで切りそろえられたショートカットがよく似合う。彼女は今日も格好いい。
わたしはそんな神流ちゃんが大好きだ。
だけど彼女には欠点があった。
「ううっ……神流ちゃん……そんなに大きな声を出さないで。恥ずかしいからっ!」
シーッ、とわたしは口の前に人差し指を立てて必死に訴えかける。
ーーそう、彼女は声が大きすぎたのだ……。
「伊万里、あんたの王子様がお迎えに来たよ」
教室の廊下側のドア横からそう言ったのはわたし、七瀬 伊万里の中学時代からの友だち、森本 神流ちゃん。
彼女は鈍くさいわたしとは違って運動神経抜群な女の子。
大きくて二重の目は可愛らしいのに凛々しく見えちゃうのはきっと髪の毛が短いからだと思う。
襟足まで切りそろえられたショートカットがよく似合う。彼女は今日も格好いい。
わたしはそんな神流ちゃんが大好きだ。
だけど彼女には欠点があった。
「ううっ……神流ちゃん……そんなに大きな声を出さないで。恥ずかしいからっ!」
シーッ、とわたしは口の前に人差し指を立てて必死に訴えかける。
ーーそう、彼女は声が大きすぎたのだ……。