今夜、君にラブロマンスをささげよう。
猿も木から落ちる**side:碧
☆
「聞いたよ? 今日、とうとう押し倒されたんだって?」
5階の生徒会室。
数十人はいた室内に残っているのは俺ひとり。
あと数ヶ月と間近に迫った学園祭の内容を決めるべく、各学級との会議も終え、書類を片付けていると、ひとりきりだったはずのここに奴が現れた。
彼の名は双葉 孝雄。
俺とは同級生で風紀委員会会長を務めている男だ。
金髪は地毛なのか、染めているのかはわからないが、目鼻立ちがはっきりしている彼の容姿は異国人のようだ。
「聞いたよ? 今日、とうとう押し倒されたんだって?」
5階の生徒会室。
数十人はいた室内に残っているのは俺ひとり。
あと数ヶ月と間近に迫った学園祭の内容を決めるべく、各学級との会議も終え、書類を片付けていると、ひとりきりだったはずのここに奴が現れた。
彼の名は双葉 孝雄。
俺とは同級生で風紀委員会会長を務めている男だ。
金髪は地毛なのか、染めているのかはわからないが、目鼻立ちがはっきりしている彼の容姿は異国人のようだ。