今夜、君にラブロマンスをささげよう。
二日目の今日はきっと、朝から鋭い視線でグサグサ刺されることに間違いない。
だって、わたしってチビだし寸胴だしおっちょこちょいだし。
両親を早くに亡くしてしまったこともあって、料理や裁縫なんかはできるけれど、それでも一般レベルだし、それ以上に何ができるかと言えば、他に何も取り柄もない。
こんなわたしが、みんなから王子様と慕われている先輩とお付き合いなんてできるわけがない。
おかげで制服に着替える手はなかなか進まず、いつもならもうとっくの昔に食堂にいるはずなのに、この時間になってやっと顔を出す始末だ。