今夜、君にラブロマンスをささげよう。
にっこり笑う彼はお日さまみたいだ。
朝から眩しすぎます……。
「王子と王子様って、朝から濃い面子だな」
「お褒めいただき光栄だよ、森本 神流ちゃん」
「なっ! あたしのことも知ってんの?」
「当然、女の子のことはすべて把握済みだよ。そして後ろにいる君は伊万里ちゃんのお目付役の枇々木 亜聡」
「なんでクラスの違う。しかも野郎の俺のことまで知っているんだっ!! たしか面識はないはずだ!!」
「可愛い伊万里ちゃんを心配するのはかまわないが、彼女の傍をうろうろするのは男としてどうなのかなといつも思っていた」