今夜、君にラブロマンスをささげよう。
「なんだよそれっ!!」
「伊万里ちゃん、迷惑なら言った方がいいよ?『もう子供じゃないんだから放っておいて』って」
双葉さんと聡ちゃんの言い合いが続く中、二人のやり取りを大人しく見ていると、双葉さんが話を振ってきた。
(うう~ん)
聡ちゃんはわたしの面倒を見てくれていた大切な存在だし、双葉先輩はこの学園の風紀委員でとっても凄い人だし……。
どちらの肩を持てばいいのかなんてそんなことを急に言われても困る。
なんて答えればいいのかわからなくて神流ちゃんに助けを求めてみると、うんうんと頷いている。