今夜、君にラブロマンスをささげよう。
どうやら神流ちゃんも双葉さんと同じ意見みたい。
わたしもね、聡ちゃんはちょっと過保護かもしれないと思う。
でも聡ちゃんのおかげで慣れない寮生活でも楽しく過ごせているもの。
迷惑だなんて思ったことは一度だってない。
「聡ちゃんがいてくれるから寮生活も楽しいです」
「ほら、迷惑じゃねぇじゃん!!」
思ったことを素直に言えば、聡ちゃんは腰に手を当ててふんぞり返った。
「伊万里ちゃんは優しいからね。邪魔っていう言葉が言えないんだよ。そういう優しい娘の世辞を鵜呑みにするのはどうかと思うよ」