今夜、君にラブロマンスをささげよう。
(……うう。わたしの息が志月さんの手にかかっちゃうよ)
息、どうやってするんだっけ……。
早くこの時間が終わってほしい。
そう思う反面、志月さんとずっとこうしていたいと思ってしまう。
「はい、できた」
どっちつかずなわたしの心と格闘していると、間もなくして綺麗に結び直されたリボンが首元にあった。
「これでおあいこだ」
フフって目を細めて微笑む志月さんの表情はとても優しくて……わたしもつられて笑ってしまう。
「あはは……」