ふたりの日常。~冬の夜~
「そのヘンテコなキーホルダーが付いた鍵、いつ使ってくれるのかなーって、ずっと」
思ってた、と、目を合わせてニヤリと笑う。
き、キーホルダーのこと、どうして知っているの!大分前に鍵を貰ってから、ひとりでこっそり付けたのに。
「ヘンテコじゃないよ。もふもふパンダだよ!」
遠藤明日香、28歳。
いい年して何を大声で言っているでしょう。
そんなわたしを見て、静かにひと言。
「知ってる。昔筆箱に付けてたよな」
「…」
わたしはもう、何も言い返せませんでした。
多分真っ赤になっていたと思います。
高校の頃の話をいつまでも覚えているとか、この人は本当に意地悪です。
でも、すごく嬉しかった。
泣きそうなくらい。
せっかくのサプライズだったのに、サプライズ返しだよこれじゃあ。
思ってた、と、目を合わせてニヤリと笑う。
き、キーホルダーのこと、どうして知っているの!大分前に鍵を貰ってから、ひとりでこっそり付けたのに。
「ヘンテコじゃないよ。もふもふパンダだよ!」
遠藤明日香、28歳。
いい年して何を大声で言っているでしょう。
そんなわたしを見て、静かにひと言。
「知ってる。昔筆箱に付けてたよな」
「…」
わたしはもう、何も言い返せませんでした。
多分真っ赤になっていたと思います。
高校の頃の話をいつまでも覚えているとか、この人は本当に意地悪です。
でも、すごく嬉しかった。
泣きそうなくらい。
せっかくのサプライズだったのに、サプライズ返しだよこれじゃあ。