ふたりの日常。~冬の夜~
一日遅れのサプライズ
『明日香、昨日家に来てた?』
起き抜けに布団の中で聞いた啓介の声は、本気で驚いていた。
サプライズ、成功だったかも!
んふふ、と笑っていると、電話の向こうで『ご機嫌だな』と笑い混じりの声がする。
『帰るのが間に合わなくて、ごめん』
残業で終電に間に合わず、タクシー帰りだったこと。
疲れて台所も見ずにすぐ寝てしまったこと。
素直に謝られて、驚く。それは啓介が謝ることじゃない。
「仕事で遅くなったのに、啓介が謝るなんて変だよ」
『……ん』
お互い支度があったので、そこで電話は終了した。
今日のわたしはすこぶる調子がいい。にやにや笑いが止まらない。
たまには、サプライズもいいもんだなあと思っていた。
起き抜けに布団の中で聞いた啓介の声は、本気で驚いていた。
サプライズ、成功だったかも!
んふふ、と笑っていると、電話の向こうで『ご機嫌だな』と笑い混じりの声がする。
『帰るのが間に合わなくて、ごめん』
残業で終電に間に合わず、タクシー帰りだったこと。
疲れて台所も見ずにすぐ寝てしまったこと。
素直に謝られて、驚く。それは啓介が謝ることじゃない。
「仕事で遅くなったのに、啓介が謝るなんて変だよ」
『……ん』
お互い支度があったので、そこで電話は終了した。
今日のわたしはすこぶる調子がいい。にやにや笑いが止まらない。
たまには、サプライズもいいもんだなあと思っていた。