ふたりの日常。~冬の夜~
どれくらいそうしていただろう。
不意に本に影が落ちる。
「すみません。相席いいですか?」
「えっ?!あっ、えっと」
どうしよう、そんなに混んできたのかな。
急にかけられた声にあたふた焦って顔を上げると、よく知った顔があって。
「って、啓介…!」
その顔は嬉しそうに「騙された?」と笑った。
不意に本に影が落ちる。
「すみません。相席いいですか?」
「えっ?!あっ、えっと」
どうしよう、そんなに混んできたのかな。
急にかけられた声にあたふた焦って顔を上げると、よく知った顔があって。
「って、啓介…!」
その顔は嬉しそうに「騙された?」と笑った。